風の彼方へ

そして、いま、ここに在ること

旅立ちの日 その1

すっかり更新を怠っていました。
前回の記事で、ひとつの区切りがついたかなと思ったことで、
このブログから気持ちが離れてしまっていたからです。

その一方で、何人かの人に、ある出来事を
このブログに書くことを約束していたので、
そのことが気になってもいました。
そこで今回、重い腰を上げて、そのことを書くことにしました。

その出来事というのは、キサーゴータミー正悟師(事件当時)が 、
次の生へと旅立っていったときのことです。

おそらくは私は、元、現役を含めたオウム関係者の中で、
その瞬間に最も近いときまで彼女と接していた一人になるかと思います。

その旅立ちのとき、不思議な出来事がいくつかあったので、
それらのことを今生、彼女と関わりのあった人たちへ伝えておきたいと思い、
このブログに書きたいと思っていました。

ただ、すでに亡くなっているとはいえ、
彼女の名前を大々的に出すことには、なんとなく抵抗があります。
冒頭では、便宜上、ホーリーネームを書きましたが、
ここから先は「KSさん」とさせてもらいます。


KSさんが旅立ったのは、2007年の年が明けたばかりの頃でした。
享年は、52歳だったと記憶しています。

KSさんと私は、不思議な縁で結ばれていたようです。
じつは私が、初めて直接会ったオウムの関係者が彼女でした。
オウム神仙の会(当時)に入会するために、
渋谷の小さなマンションを訪れたとき、
入会の案内をしてくれたのがKSさんだったのです。

その翌年、私は出家した直後に、唐突な麻原さんの指示によって、
いきなり独房修行に入ることになりました。
しかし、これはまったく心の準備がなかった私には難題で、
そのときは10日くらいしか続けられず、
「独房から出して欲しい」と麻原さんに懇願していました。

この願いは受け入れられましたが、その頓挫した私に代わって
独房修行をすることになったのがKSさんでした。

私は直接には聞いていないのですが、 説法会かなにかで
麻原さんは当時、信徒さんたちに向かって、
「秋までに3人の成就者を出す」と約束していたということです。

当初はその候補者の中に、私も入っていたのかもしれません。
しかし、私が「無理です」と言い張ってしまったので、
KSさんには、迷惑をかけたとまでは言い切れない部分もありますが、
大きな負担をかけることになってしまったようです。

ところが、NHKのドラマのときには、その逆のことが起こりました。

NHKの方から聞いたところによると、じつは未解決事件のドラマは
最初、KSさんを主人公として制作したいという意向があったようです。
しかし、その時点で彼女はすでに亡くなっていたので、
その後、紆余曲折があって、私を主人公にということになったようです。

こういった諸々の経緯があったので、
私はKSさんとは何か深い縁があったのかなと、
そんなことを感じています。

とはいえ、私が1995年に教団を出てからは、
KSさんとも長い間、会ってはいませんでした。
再会したのは、彼女が亡くなる前の年の2006年です。

その頃、人伝にKSさんが、がんを患っていると聞きました。
しかも、そのがんはすでにあちこちに転移していて、
彼女自身、余命幾ばくもない状態で、
私にも「死ぬ前に会っておきたい」ということだったので、
すぐに会うことにしたのでした。

Category : KSさんのこと
Posted by machiku on  | 4 comments 
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