風の彼方へ

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Posted by machiku on  | 

『アット・オウム』(本の紹介)

アット・オウム


またまた、前回の記事からずいぶんと時間が経ってしまいました。
実は、旅立ちの日のシリーズでは、
もう一回だけ最後に書こうと思っていたのですが、
リアルの生活がバタバタしてしまって、機会を逃してしまいました。

それはまたの機会にさせていただいて、
今回は本の紹介をさせてもらいたいと思います。

実は今年の2月に入ってから、同居人の早坂に、
知り合いを通じて、ある人から取材依頼がきました。
それが今回ご紹介をする本の著者である、古賀義章さんです。

古賀さんは3月20日に、古賀さんにとって2冊目にあたる
オウムをテーマにした本を出版する予定でしたが、
オウムの教義について教えて欲しいという依頼でした。
出版まであまり時間がなかったので、
すぐに間に入っている知人にセッティングをしてもらい、
会うことになったようです。

その後、本の後書きにも書いてありますが、
9人の元信者にインタビューをして、そのうち4人から
締め切り間際に掲載を断られ、
30ページ分の原稿を見送ることになったそうです。

そのため、その穴埋めというわけでは無いのかもしれませんが、
急遽、麻原教祖の本や説法をいくつか入れることになり、
その解説も、早坂に依頼することになったわけです。

そのときに古賀さんが選んだのは、
坂本弁護士事件のその日に行われた説法をはじめとした、
オウム事件に深く関わっていると思われる説法を二つと、
オウムのバイブルといわれていた本の一つである
『生死を超える』の前書き、
そして、入信パンフレットに書かれていたものでした。

それらを並べて、あらためて読み返してみると
私自身は、まったく古賀さんとは面識がないのですが、
それでも彼が、どれだけオウムとはなんだったかということを
真剣に知りたくて、そんな純粋な思いから、
ずっとオウムを追いかけてきたのだろうということが
ひしひしと伝わってくるくらいに、
的を射ていると感じることができたものでした。

ただ、麻原さんの説法は、解説など必要ないほどに、
とてもわかりやすく説いているので、
最初はそれに解説など必要ないと早坂も思っていたようです。
でも坂本弁護士事件の当日に行われた三つの岩の説法などは、
世間でも有名になっているようですが、その解釈はただ単に、
三つの岩を殺害された三人に置き換えてしまうなど、
数字の語呂合わせだけで解釈されてしまっているようでした。
その説法の本質は、まったく理解されていないようなので、
そのあたりの解説を早坂が書きました。

そうしてできあがった本の見本が送られてきたので、
さっそく、全部に目を通してみました。

サリン事件が起こってから古賀さんが撮り続けた
オウム施設の写真を中心に、元信者のインタビューと
先ほども書いたように、麻原教祖の説法などの抜粋とその解説など、
いろいろなオウムが詰まっています。

その中で、私が印象的だったのは、
オウムのなぜをどんなに追いかけ続けても
オウムには入らなかっただろうという古賀さんの取材日記でした。

古賀さんは、オウムの向こう側にいるジャーナリストです。
でも古賀さんから見た向こう側を必死に理解しようとして、
冬の阿蘇にも泊まり込んでしまう姿に、
そこにも、もう一つのオウムがあるんだなと思いました。
その取材日記は、小さな字で、申し訳ない程度に詰め込まれた
感じになっていましたが、そのページを読んで、
いまのようなことを感慨深く感じました。



そして、最後にもう一つご紹介したい元信者のブログを。
>>オウムとクンダリニー

とても文章が上手で、引き込まれるブログです



Category :
Posted by machiku on  | 18 comments 

-18 Comments

ライナス says..."久しぶりに見ました"
久しぶりにフラッと見たら、
ちょうど更新されていたのでラッキー。

「オウムとクンダリニー」は確かに、歯切れがよくて、
まるで小説家が書いたような…。

神秘体験とは何か?
いろいろな立場から分析できるけれど、
人を魅了するものですね。

ソーナー師の他心通を経験したとき、
何か嬉しくて、その嬉しさが、
神聖な嬉しさであったような気がして…。

私自身の過去世を経験したときも、
前生から私は同じようなことを考えていたのか、
と感動して感動して、
そういうことを経験させてくれた
グルは素晴らしいと思いました。
2015.03.21 03:25 | URL | #EhnPCdjk [edit]
のだ says..."No title"
>9人の元信者にインタビューをして、そのうち4人から
締め切り間際に掲載を断られ

あー、これようわかるわ。ワシも紹介した人にやられて、困ったこと何回かある。
2015.03.21 06:45 | URL | #mQop/nM. [edit]
深山 says...">ライナスさん"
お久しぶりです。お元気でしたか。

元TD師の文章は本当に上手ですよね。
あまりに上手なので、小説なのかと思えてしまいそうですけど、
それが全部ノンフィクションなんですものね。
体験しないと理解できない世界を、見事に表現されていると思いました。

ちなみに、私が彼女の文章の中でとくに気に入っている言葉がこれです。
『呑み込むような深い闇と、突き抜けるような明るい光。
教祖は、両立するはずのない両面をそなえていたと思う。』
この言葉の意味も、本来なら、麻原彰晃という人に
実際に会ってみないと理解できない深い言葉ですよね。
2015.03.21 14:28 | URL | #8w11VUaU [edit]
深山 says...">のださん"
またまた、わざわざコメントをありがとうございます。

元信者の人たちは、普段は隠れるように生きているから、
勇気を出して出てきたときに、
相手が少しでもわかってくれないと思ったとたんに
消えたくなる気持ちって、わかることはわかるんですけどね。
2015.03.21 14:37 | URL | #8w11VUaU [edit]
yasu says..."元TD師"
『オウムとクンダリニー』の元TD師は、
わたしも2度道場でお会いしたことがあります。
世田谷道場でしたね。
戦前、いやサリン事件前です。
1回目の入会時の93年頃かな。

説法によると、ある方と仲が非常に悪かったとか書かれていましたね。
昔、元サマナの「らく」氏がやっていたATA説法サイトです。
あと、溺死しそうになったこともあるとか。
2015.03.22 12:08 | URL | #s48xcqFo [edit]
深山 says...">yasuさん"
yasuさんは元TD師と縁がおありの方だったんですね。
サマナ向けの説法まで記憶されてるとはすごいです。
溺死寸前の件は、おそらく今後、
ブログでも触れるのではと期待しています。
そんな極限状態で、自分の人生を見つめ直す機会なんて
なかなかあることではないですものね。
2015.03.22 15:09 | URL | #8w11VUaU [edit]
隣の・・・ says..."裏切り者を始末した私"
 私が見た前生夢のことです。
私は、グルの命令によって、裏切り者のチベット僧を特殊なナイフで刺し殺しました。その裏切り者の僧を殺さなければ、何百人もの仲間が殺されてしまうのです。

 私は追われて追われて、ようやく山の中にある尊師の家にたどり着きました。そして、家の中に入って必死に尊師を呼びました。すると、尊師がニコニコしながら私の前に現われたのです。
 「人を殺しました。」
 私がそう言うと、尊師はグリーンの巻物を見ながら、
「私にはどうすることもできない。」
とおっしゃったのです。追い詰められていた私は、絶望感の中で立ち尽くしていました。

 この夢を尊師に話し始めると、
「ふーむ、やっぱりカギュ派か……。」
とおっしゃいます。
 そして、話が進んでいくと、尊師はこうおっしゃるのです。
「それは違うよ。あれは見捨てたんじゃなくて、一種のマハー・ムドラーだったんだ。」
 そして、いろいろと状況を確認なさるのですが、それはまるで一緒に見ていたような感じで正確そのものでした。


最初の事故が起こったころ出版された本にこうありました。事件のオウム側の総括はこれに尽きるんじゃないかと考えています。
そういえば、この体験をしたアレフ最高幹部は、特殊なナイフで写真串刺し事件を起こして、話題になってましたね。

ところで、NHKの再放送も見ましたが、早坂さん役の方うまいです(笑)。
ともかく、あの深山さんがこんなに文才もお持ちだとは思いませんでした。
とても文章が上手で、引き込まれるブログですよ。
2015.03.23 23:34 | URL | #OV6hSh8I [edit]
池部大 says..."No title"
はじめまして

紹介された本買って読みました。
写真がとても良かったです。
2015.03.28 22:17 | URL | #V0FoDgC6 [edit]
深山 says...">隣の・・・さん"
急にバタバタしてしまって、お返事がすっかり遅くなってしまい、申し訳ありません。

この体験談、記憶はしていたのですが、掲載された時期が最初の事故の頃だったという認識はありませんでした。
確かに、とても示唆的な内容ですよね。
と同時に、事件のオウム側の総括がこれにつきるということに関して、まったくその通りだと私も考えます。

ブログは褒めていただいてありがとうございます。
気軽に書ける内容ではないので、更新が遅くて申し訳ないのですが…。

ところで、ハンドルネームの「隣の・・・」というのは、何か意味があるんでしょうか?
隣というと、左隣がA君で右隣が・・・くらいしか思いつかないのですが、もっと別の隣なんでしょうか?
2015.04.03 08:56 | URL | #8w11VUaU [edit]
深山 says...">池部大さん"
はじめまして。
コメントをありがとうございます。

古賀さんご自身が、オウムに対して、理解はしきれなくても、そっと寄り添ってくれるような優しさがあって、それがお写真にも出ている感じですよね。
2015.04.03 09:00 | URL | #8w11VUaU [edit]
Simon says..."少し考えてしまいそう"
深山さん、ご無沙汰してます。

タイミングが合ったブログでとても興味深く読みました。20年経った報道もかなり薄れてきましたね。当面感心は無いのかなと思います。

「そこにも、もう一つのオウムがあるんだな」とのコメント、とても興味深いご感想です。何度か読み返して、思い巡らしてます。。。。
2015.04.08 22:11 | URL | #- [edit]
ゆう says...""
織枝さんこんにちは^^NHKで拝見していました。

オウム真理教の事件が起きた時、まだこちらも小学生でした。当時は狙った先が東京という、政治などの中心部。小学生で事件の大きさも知らずに、ヘラヘラしていた時期が懐かしく思います。

オウムの信者・元信者もこれから今後どういう償いをしていくかなど、本当に苦しいと思います。でもこれからが本当の課題。どう向き合っていくか。そちらも大切だなと思いました。
2015.05.03 16:35 | URL | #- [edit]
深山 says...">Simonさん"
プライベートが、とてもバタバタしてしまい、すっかり返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
& いつも優しいコメントを残していただき、ありがとうございます。

NHKの今年の未解決の番組は、前回の時の担当者と同じ人もいましたが、前回の時ほどには表に出なかったのかなという気がしています。

いろんな立ち位置で、いろんな人がオウムに関わってきましたが、その中でも、オウムにとって向こう側にいる人たちの優しい視線は、心からホッとすることができます。(^^)
2015.05.03 18:38 | URL | #8w11VUaU [edit]
深山 says...">ゆうさん、はじめまして。"
わざわざコメントをありがとうございます。

償いや謝罪ということに対して、どう向き合っていくか、本当に難しいことだと思います。
言葉だけで謝罪をすることは簡単かもしれませんが、その多くの場合、誰か特定の相手に対してというよりも、社会の軋轢から自分の身を守るために行っていることも否定できない事実だと思います。もちろん、すべてがそうだとは思ってはいませんが。
まだまだ答えは見つかっていませんが、誰に対しての、何に対しての謝罪や償いなのか。そして、自分のやってきたことの何を謝罪しなければいけないのか、そんなことを真剣に考えて、真に意味のある謝罪や償いをしていくべきと感じています。
2015.05.04 11:44 | URL | #8w11VUaU [edit]
S310 says..."謝罪ですか。。"
>真に意味のある謝罪や償いをしていくべきと感じています。

[謝罪]をしてだれの利益になるのか?と思います。

ただ、自分たちの気持ちが「謝罪」することによって救われるなら・・いいのかなと思います。うーーん。。それはないか?:;;

深山さんは「償い・謝罪」したい人なんでしょうか?
今は教団を離れ、身を潜めて生活している元オウム関係者は大方そんな思いで人生を過ごしているのでしょうか・・?

20年も経ち、またご縁ができたのか?
疑問に思ったので、、ここにコメント入れました。
2015.05.19 22:40 | URL | #sCdCES4I [edit]
深山 says...">>S310さん"
このひとつ前にコメントされたSSさんとホストが同じなので、同じ方ということでいいのでしょうか。

「真に意味のある謝罪や償いをしていくべきと感じています。」

このひとつの言葉のみに反応されてのコメントのようですが、基本的にコメントのお返事は、コメントを書かれた方のみを対象にして書いています。
そのため、上の言葉の元になったコメントをされた方は、オウムにはまったく関わったことのない方と思いましたので、その方の言葉に合わせての返事ということになります。

とはいえ、先のひとつの言葉のみにとらわれることなく、全体を読んでいただければ、私の言わんとしている趣旨は理解できる人には理解できるのではないかと思っていたのですが。

意味のない謝罪はするべきではないと考えていますが、修行者としての慚愧の念は、ひとときも忘れてはいけないと考えています。
2015.05.23 12:09 | URL | #8w11VUaU [edit]
隣の・・・ says..."坂本弁護士事件"
坂本弁護士事件の後、ヴァジラヤーナの懺悔の修行が始まって、信徒にも飴とか沢山配られたのですね。
それが事件の封印や結界を果たしたんじゃないかと考えています。

事件はやってないと教団広報で理論的に説明されてたので、遺体発見のニュースはショックでした。
今年も追悼式のニュースを見て悲しくなりました。
2015.11.03 23:37 | URL | #OV6hSh8I [edit]
深山 says...">隣の・・・さん"
隣のさんは、実際の事件と教団の中での出来事を結びつけて検討されることが得意な方なんですね。そういうことはあまり表に出ていないことなので、とても興味深いと思います。そういった両方の視点からみた年表みたいなものをまとめられたらいいのにな、なんて思ってしまいました。

坂本弁護士事件のことは、当時、元佐伯さんから、それらしいことをほのめかされたことが何度かあったので、それらを思い出すたびに、なぜわからなかったのかと、自分の鈍さが悔やまれることがあります。
もっとも、知らなかったから、平和な出家生活を送れていたんでしょうけども。

それにしても、これで二度目になりますが、私のプライベートで、私にとって衝撃的な大きな変化があったときに必ず隣のさんのコメントが入るので、いったいどういうご縁の人なのかと思っています。
(詳しく話さないと意味がわからないかもしれませんが。。。)
2015.11.05 15:24 | URL | #8w11VUaU [edit]

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