風の彼方へ

そして、いま、ここに在ること

旅立ちの日 その5

KSさんと連絡が取れなくなってからしばらくして、
年明けを迎えました。
その日、私は用事があって外を歩いていました。
比較的お天気がよく、空には雲もありましたが、
青空が広がっていました。
その空を見上げたとき、不思議な光景が見えたのでした。

そこに見えたのは麻原さんの姿です。
まわりにはダーカやダーキニー(いずれも神々の一種)方がいました。
麻原さんが歩み寄っていった先にはKSさんの姿があって、
そばまで歩いていってそっと彼女の肩に手を回すと、
その一行はそのまま後ろを向いて、彼女を連れて、
空の彼方へと消えていきました。
そんな情景が突然、青空の中にはっきりと見えたのです。

それらの光景は、白銀色の光りに包まれていて
とても美しかった上に
何か気持ちの良さを感じることができるものでした。
こんなことを書くと、変に思われる人もいると思いますが。

そんな光景が消えてから、私は「こんなものが見えた」と、
KSさんにメールで知らせようかどうか、一瞬悩みました。
以前にもこういう不思議な話をしたことがありましたが、
KSさんはいつも「そういう話は好きだから」といって、
興味深そうに聞いてくれていました。
しかし、そのときのヴィジョンは、まるでKSさんの旅立ちを
暗示しているように受け取れます。
そのために知らせるべきかどうか悩んでしまったのです。

でも、それだけに、KSさんの安否が気になったので
その確認もかねてメールをしてみることにしました。
しかし、その後、返事が返ってくることはありませんでした。

その二日後に、再び不思議なことが起こりました。
その頃、私は腕時計をして生活していたのですが、
食器を洗うためにテーブルの上に外して置いていたその時計に、
突然ガラスの部分に蜘蛛の巣状のヒビが入ってしまったのです。

食器を洗っているときに、うしろの方で「パン!」という音が
聞こえた気がしていました。
しかし、振り返っても、そこには誰もいないし、
何も変わった様子は感じられなかったので、
そのまま気にせずにいました。
あとから考えてみると、あの音はテーブルの上に置いていた
時計のガラス面が割れた音だったようでした。

じつはその時計は、数日前に近所の雑貨屋さんで
買ったばかりのものでした。
安価なものでしたが、一応保証がついていたので、
翌日にお店に行ってみました。
私はそのときあまりよく観察していなかったのですが、
お店の人に見てもらって、このヒビは
ガラス面の内側から入っていることを教えてもらいました。

これは珍しいことのようで、お店の人も驚いていました。
どこかにぶつけて外側からヒビが入ることはあるようですが、
内側というのは、ふつうはあり得ないことのようです。
「トラックで運送しているときに気圧がおかしくなったのかな」
というふうにいろいろと推測しながら、
商品の品質が悪いわけではないということを
しきりに説明していました。

ヒビが外からの刺激でなく、内側からの刺激でできたものというのは、
その店員さんにいわれてはじめて理解しました。
そのようにいわれて、私はふとKSさんとの会話を思い出していました。
それは、もう、私をホスピスには呼べなくなるということが
ハッキリしてきた頃のことでした。
彼女は真剣な表情で、
「私が死んだら、必ず知らせるから。
何かの形で、必ず知らせに行くから。」
と言ったのです。

KSさんは、自分ができないことをできるというような
調子のよいことをいうような人ではありませんでした。
その言い方があまりに真剣だったので、私は返す言葉がなくて、
ただ彼女を見つめていました。
するとKSさんは私の顔を見ながら、
「あ、まだ、そんなことができるステージじゃないか」
と苦笑いをして、話題を変えていました。
そのとき私は、もしかしたらKSさんはすでに
バルドーがハッキリと見えているんだろうかと、
そんなことを感じていました。
バルドーというのは、魂が肉体を離れ、今生が終わり、
次の生へと転生するまでの間に通過するところ、
といわれているものです。

そんなやりとりを思い出して、時計の一件は、
KSさんが約束通りに報せにきてくれた印にちがいないと
思うようになりました。
と同時に、かつてKSさんが意識不明で倒れたことを知らせるために
別の存在がしたように割れたのが瓶だったら
すぐにKSさんになにかあったとわかったのに、
その後、掃除をしなくてもいい時計を選んだのが
なんだかKSさんらしい気遣いだな、
なんてことも思ったりしたものでした。

また、この時計の一件があった頃、こんなこともありました。
KSさんと縁が深かった元サマナの女性から電話があったのです。
内容は、
「急に精神状態がおかしくなったんだけど理由がわからない。
そっちは何か変わったことはない?」
というようなものでした。

私はこの元サマナの女性に対して、
「KSさんがバルドーに入ったかもしれない」
といって、自分の身のまわりで起こったことを話しました。
バルドーに入ったときというのは、すでに肉体がなく、
潜在意識だけの世界となるので、精神状態は、
普段の肉体を持っているときよりも激しいものが出てきます。
しかも、身近な人が亡くなったときには、まわりの人も、
少なからずその影響を受ける場合があるのです。
私の体験を聞いてこの元サマナの女性は、
自分もKSさんがバルドーに入った影響を受けている、
というふうに考えたようでした。

こんなふうにして、私たちの間では、KSさんの意識はおそらく
もう肉体から離れている、という認識になっていました。
しかし、残念なことにそれが本当かどうかを確かめるすべは
ありませんでした。

そんなふうに半ばあきらめていたときのことでした。
私の携帯に、見知らぬ番号からの着信がありました。
諸々のことがあってから、
すでに10日あまりが経っていた頃でした。

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Category : KSさんのこと
Posted by machiku on  | 13 comments 

13 Comments

says..."管理人のみ閲覧できます"
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2014.09.13 18:43 | | # [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014.09.14 07:06 | | # [edit]
yasu says..."終末の日"
わたしは青空を見てもそういう光景は見えませんが、夜空の場合は、時に幻想的な光景がありますね。
月暈とか、
龍が泳いでいるかのような雲や光の乱舞とか。
時々楽しませて貰っております。

ところで、その光景にソンシが出てくるということは、KSさんはソンシに帰依がある証拠なんでしょうな。
たぶん、終末が迫っていたので、
彼女にはそういう選択肢しかなかったんでしょう。
でも、
ソンシと袂を分かった、上祐氏とか、わたしには、
考えられないことです。
さて、その終末の日には、
われわれにはどういう光景が見られるのか?
2014.09.14 11:05 | URL | #s48xcqFo [edit]
Simon says...""
深山さん、こんばんわ。

綱渡りをされている様な書き込みだと思います。色んな方々に色々言われるかもしれません。

でも、私は深山さんのことを信じています!
2014.09.14 23:33 | URL | #- [edit]
深山 says..."No title"
>1個目のコメントの方
メールしました。

>2個目のコメントの方
本当にお久しぶりです。
ちゃんと覚えてますよ。
コメントをいただけるどころか、このブログを読んでることもないだろうと思っていた方だったので、うれしいサプライズです。
ありがとうございます。
2014.09.15 15:51 | URL | #8w11VUaU [edit]
深山 says...">yasuさん"
夜空に見える幻想的な風景、ステキそうですね。
いま住んでいるところは、都会に比べれば夜空ははるかにきれいなんですが、夜はイノシシが出るので、逆に夜空は見なくなってしまいました。
でも、yasuさんのコメントを読んでいるうちに、今晩あたり、じっくりと夜空を眺めたくなってきました。(笑)

KSさんは、その辺の男性よりも男気のある人だったので、消去法とか打算で人に信頼を寄せるような人では無いと思いますよ。

終末の光景、本当にどんなものを見ることになるのでしょうね。それぞれのカルマといってしまえばそれまでなんですけども。
いずれにしても、悔いの無い終末を迎えたいものだと思うばかりです。
2014.09.15 16:03 | URL | #8w11VUaU [edit]
深山 says...">simonさん"
温かいコメントをありがとうございます。
嘘のない記事を書かないと意味が無いかと思って、ちょっと勇気を出してアップしました。
こんな風に応援してもらえると、とても心強いです。
2014.09.15 16:08 | URL | #8w11VUaU [edit]
元R師 says..."No title"
お~、瞑想の達人同士だから凄い事になってますね。(笑)
まあ、何らかのお知らせのようなものがあるのは、オウム内ではよく聞く話ですね。
2014.09.16 19:55 | URL | #- [edit]
深山 says...">元R師さん"
オウムに限らず一般の人でも、大切な人の死に際しては、いろんな体験をしている人は多いように思いますよ。
「実は、、、」みたいな感じで、話をし始めたりする人がけっこういるから、もしかしたら、いまの社会の風潮の中ではいえないだけ、という人が多いのかななんて思うこともあります。
2014.09.17 10:00 | URL | #8w11VUaU [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014.10.04 06:58 | | # [edit]
深山 says..."↑さん"
メールしたのですが、戻ってきてしまいました。
もう一度、非公開コメントをしていただくか、
右のメールフォームからメールをいただけると助かります。
2014.10.07 08:11 | URL | #8w11VUaU [edit]
金木犀 says..."青空の光景"
>そこに見えたのは麻原さんの姿です。
まわりにはダーカやダーキニー(いずれも神々の一種)方がいました。
麻原さんが歩み寄っていった先にはKSさんの姿があって、そばまで歩いていってそっと彼女の肩に手を回すと、その一行はそのまま後ろを向いて、彼女を連れて、
空の彼方へと消えていきました。
そんな情景が突然、青空の中にはっきりと見えたのです。

この青空での情景を読み かつて私も上九で経験した光景を思い出しました。
その日業財支給が行われる事になり 6sの前でみんなで並んで待っていた時の事でした。

その日は寒くて強い風が吹いていました。
 ステージ順に並んでいたのですが 暫くしたら付近の建物に避難する人たちが何人も出て これではグルからの手渡しは無くなってしまうかもしれないと思ったら まもなく
グルのお体の具合が悪くなったので 業財支給は KMさんからになりましたと放送が流れました。

業財支給があります....と放送が流れた時から私は帰依マントラを唱え出し頂くまで唱え続けていますが、
この放送が流れた直後に大空一面に大きなソファに座られたグルがはっきりと見えて、自分なりに頑張っているとグルは見える形で果報をくださるんだと感激したのを思い出しました。

最近とある方からこのブログを教えられ KSさんはシャンバラ精舎時代に私の上司でもあったので 懐かしく読ませて頂きました。

KSさんが癌で亡くなられたとは風の便りで聞きましたが このブログを読ませて頂いて詳細が分かって良かったです。 ステージの高かった方はさすがですね。
今でも信仰は続けていますが 宗教家としてグルは本物と改めて思いました。

またブログが更新される事を心待ちしております。
このようなブログを立ち上げてくださってありがとうございました。
2015.09.06 08:58 | URL | #- [edit]
深山 says...">金木犀さん"
貴重なコメント、ありがとうございます。
上九にいた頃は、そういった話は、よく聞くことができましたよね。
成就とは関係のない体験はスルーされることが多かったですけど、
それでもグルやシヴァ大神と関係する体験は嬉しいものでしたね。

こういった話に触れるたびに、体験ではなく、力にしなさいという
グルからのコメントを思い出されます。

更新は、新たな課題で今、考え中です。
もうしばらくお待ちいただければと思います。
2015.09.08 10:17 | URL | #8w11VUaU [edit]

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